水道110番です。
「トイレの床が濡れているけれど、水漏れがどこからなのか分からない」
「トイレのタンクのまわりまで、なんだか湿っている気がする」
トイレの水漏れで、こんな疑問やお悩みはありませんか。トイレの水漏れは、まず止水栓を閉めて水を止め、次に濡れている場所を見て原因の部品を絞ります。濡れる場所は6か所あり、自分で直せるか業者に頼むかも場所で決まるんです。修理費用の決まり方もお伝えします。
トイレの水漏れは場所探しより先に、止水栓を閉めて温水洗浄便座の電源プラグを抜く

トイレの水漏れは、まず止水栓を閉め、温水洗浄便座の電源プラグを抜いてから、濡れている場所を確かめます。止水栓とは、トイレへ送る水だけを止める栓のことで、閉めればタンクに水が入らなくなります。大量の水が出て手に負えないときは、先に家全体の元栓を閉めましょう(TOTO「突然の水漏れ、破損で水が止まらない」)。
止水栓はタンクにつながる給水管の床・壁の付け根にあり、右に回すと閉まる
止水栓は、タンクにつながる給水管が床か壁から出てくる付け根にあります。TOTO「止水栓の閉め方と調整方法」は、マイナスドライバーか付属の開閉工具を使い、「右に(時計回り)回すと閉まります」と案内しています。
温水洗浄便座の付いたトイレには便座用の小さな栓もあるので、タンクにつながる管の根元のほうを回します。閉めたら洗浄レバーを回し、タンクに水が入らなければ止まっています。
見当たらないときや固くて動かないときは、止水栓の種類ごとの回し方と回らないときの対処にあるとおり、無理に回さず家全体の元栓で止めます。元栓とは、水道メーターの近くにある家全体の水を止める栓です。戸建てなら敷地の地面、集合住宅なら玄関横のパイプシャフトの中にあります。⇒ 固い栓を無理に回すと配管を壊すおそれがあると、TOTOも同じページで注意しています。
温水洗浄便座の電源プラグを抜き、床の水を拭き取ってから漏れている場所を探す
温水洗浄便座は、水を使う電気製品です。製品評価技術基盤機構(NITE)は、異常や故障に気付いたら「直ちに止水栓を閉め電源プラグを抜いて、使用を中止することが重要です」と呼びかけています。水と電気が触れる前に、乾いた手でプラグを抜いておくんです。
賃貸住宅なら、業者を呼ぶ前に管理会社か大家さんへ連絡しましょう。修理代や増えた水道代を誰が払うかは、賃貸と持ち家で変わる水漏れの費用負担に目安があります。
床にたまった水は雑巾やタオルで拭き取り、拭いたあとにどこが最初にまた濡れてくるかを見ておきます。
トイレの水漏れはどこから?濡れている6か所と疑う部品

トイレの水漏れは、便器の中・タンクの外側・タンクと便器のすき間・給水管と止水栓のつなぎ目・便器と床の間・温水洗浄便座のまわりの6か所で起きます。床を拭いたあとに最初に濡れてくる場所と、流したときだけ濡れるかどうかで、出どころを絞れます。便器の中ならタンクの中の部品、タンクと便器のすき間ならその間のパッキンが原因です。
見分けるときは、乾いたトイレットペーパーを、つなぎ目に1か所ずつ当てていきます。紙がにじむ場所が、水の出どころに近い場所です。
たとえば夜のあいだ誰もトイレを使っていないのに、朝また給水管のナットの下の床だけが濡れている場合。給水側には使っていない時間も水道の圧力がかかっているので、止水栓からタンクまでのつなぎ目を疑います。
| 濡れている場所 | 目で見える手がかり | 疑う部品 | 直し方の詳しい記事 |
| 1. 便器の中 | 使っていなくても水が流れ続ける | フロートバルブ・ボールタップ | トイレの水が止まらない |
| 2. タンクの外側 | 手洗い付きタンクで流したときだけタンクの下が濡れる/表面全体に水滴がつく | ふた裏の整流スポンジ(樹脂カバーのあるタンク)、結露 | トイレの床の水漏れ(結露) |
| 3. タンクと便器のすき間 | 流さなくても合わせ目がにじむ | 密結パッキン | トイレタンクの水漏れ |
| 4. 給水管と止水栓のつなぎ目 | ナットのまわりに水滴がつく | ナットの緩み、パッキン | トイレタンクの水漏れ |
| 5. 便器と床の間 | 流したあと根元から濡れが広がる | 排水管とのつなぎ目、ひび | トイレの床の水漏れ |
| 6. 温水洗浄便座のまわり | 便座の下やホースに水滴がつく | 本体、給水ホース | 温水洗浄便座の交換 |
データ出典: TOTO「便器洗浄の時、タンクの下から水が漏れる(手洗付タンク)」・TOTO「トイレの水が止まらない」・製品評価技術基盤機構(前掲)をもとに当社が整理
2か所以上が同時に濡れているときは、拭いたあといちばん先に濡れてくる場所の行から当てはめます。
1. 便器の中に水が流れ続ける:タンクの中のフロートバルブやボールタップ
床は乾いているのに、便器の水面が揺れたりチョロチョロと音がしたりするのも水漏れです。床は濡れませんが、タンクの水が流れ続けるぶん水道代が増えます。
フロートバルブとは、タンクの底で水をせき止めているゴムの栓のこと。ボールタップとは、浮き玉の上下でタンクに水を入れたり止めたりする給水の部品です。どちらの不具合かは、タンクの中の部品ごとの直し方でレバーの動きから順に追えます。タンクの中の部品のうちどれを自分で替えられるかは、このあとの表の「タンクの中」の行で確かめられます。
反対に、タンクに水がたまらない・水位が戻らない症状は、給水側の別のトラブルです。こちらはタンクに水がたまらない・水位が戻らない原因を当てはめてください。どちらも止水栓を閉めておけば、修理までのあいだに水道代が増えるのを抑えられます。
2. タンクの外側が濡れる:手洗付タンクのふた裏の部品か、表面の結露
手洗い付きのタンクで、流したときだけタンクの下が濡れるなら、ふたの裏の整流スポンジを疑います。整流スポンジとは、手洗い管から出た水がはねないように受け止めるスポンジのことです。
TOTO「便器洗浄の時、タンクの下から水が漏れる(手洗付タンク)」は、その原因を2つ挙げています。整流スポンジが「潰れてしまっている」場合と、「タンクふたから外れている」場合です。流したときだけ濡れるなら、まずふたを開けてスポンジを見ればよいわけです。
対象は、レスティカ・CSRシリーズなど、タンクのふたの内側に樹脂カバーがあるタイプに限られます。樹脂カバーの上に水がたまっていなければ、TOTOは販売店や工事店、メーカーへの依頼を案内しています。タンクや配管の表面全体に水滴がつき、拭いてもまたつくなら、水漏れではなく結露のこともあります。
3. タンクと便器のすき間から漏れる:密結パッキンの劣化
流していないときも、タンクと便器の合わせ目から少しずつ水がにじむなら、密結パッキンの劣化を疑います。密結パッキンとは、タンクと便器のあいだに挟んで水を止めているゴムの部品です。
TOTOが公開しているメンテナンススケジュールでは、密結パッキンの点検・交換は「メーカー修理(有料)」の欄に入っています。交換の流れは、タンクの下が濡れるときのパッキン交換で確かめられます。
交換はタンクを一度外して付け直す作業になるので、水を止めたまま業者に修理を頼みましょう。
4. 給水管と止水栓のつなぎ目から漏れる:ナットの緩みやパッキンの劣化
給水管が止水栓やタンクにつながる部分は、ナットと内側のパッキンで水を止めています。ナットが緩んだり、パッキンが古くなって硬くなったりすると、つなぎ目から水がにじみ、管を伝って床へ落ちるんです。
目安は、ナットの下の床が濡れていて、管を触るとしっとりしていることです。
ナットの締め直しなら、止水栓を閉めてから自分でもできます。締め直しても止まらなければ内側のパッキンの交換になり、止水栓そのものから漏れている場合も部品の交換です。
5. 便器と床の間が濡れる:便器と排水管のつなぎ目か便器のひび
便器の根元がにじむ、流したあとに便器のまわりへ濡れが広がる。こんなときは、床下の排水管とのつなぎ目か、便器のひびを疑います。フランジパテとは、便器と排水管のつなぎ目をふさいでいる粘土のような材料のこと。古くなると、流した水が通るたびに根元から漏れるようになります。
濡れる時期や水の色・においで、結露や尿の飛び散りと見分ける方法は、床がじわじわ濡れるときの原因に表で載っています。
つなぎ目の修理もひびの確認も、便器を一度外す作業になります。ひびが入った便器は取り替えになるため、販売店やメーカー、リフォーム店に相談しましょう。
6. 温水洗浄便座のまわりが濡れる:本体や給水ホースの不具合
便座の下や側面、便座へ水を送るホースのつなぎ目が濡れているなら、本体か給水ホースの不具合を疑います。温水洗浄便座のまわりが濡れていたら、止水栓を閉め、電源プラグを抜いて使うのをやめます。
TOTO「トイレのトラブル解決」は、「水漏れしている・いつも製品に水滴がついている」ときは修理依頼か買い替えをお願いしています。古くなった便座を替えるかどうかは、温水洗浄便座を交換する目安で費用の内訳とあわせて判断できます。
ナットの締め直しと一部の部品交換は自分で、タンクや便器を外す作業は業者へ

ナットの締め直しや一部の部品交換は自分で、タンクや便器を外す作業と温水洗浄便座の内部は業者やメーカーに頼みます。線を引く目安は、TOTO「メンテナンススケジュール」の区分です。TOTOは部品を「お客様でメンテナンス可能」と「メーカー修理(有料)」に分けています。お客様の側に並ぶ部品は、どれもタンクや便器を外さずに手が届くものです。
| 部位 | 自分でできること | 業者・メーカーに頼むこと |
| タンクの中 | 給水フィルターの点検、排水弁パッキンの交換、機種によりダイヤフラムの交換 | 排水弁本体・玉鎖・レバーハンドルの調整や交換(TOTOは使用5〜10年の欄で点検・交換を案内) |
| タンクと便器のすき間 | 止水栓を閉めて拭き取り、にじむ場所を確かめる | 密結パッキンの交換(タンクを外す作業。TOTOは使用10〜15年の欄) |
| 給水管と止水栓 | ナットの締め直し | 締め直しても止まらないときのパッキン交換、止水栓本体の不具合 |
| 便器と床の間 | 拭き取りと、濡れが広がるかの確認 | 便器を外す修理、ひびのある便器の取り替え |
| 温水洗浄便座 | 止水栓を閉め、電源プラグを抜く | 内部の修理はメーカー、本体の交換は業者 |
データ出典: TOTO「メンテナンススケジュール〈トイレ:組み合わせ便器、ウォシュレット(シートタイプ)〉」(前掲)・TOTO「トイレのトラブル解決」・製品評価技術基盤機構(前掲)をもとに当社が整理。年数は組み合わせ便器 タイプ1の例で、機種によって変わる場合があります(TOTO)
年数はメーカーが点検や交換を勧める目安で、壊れる時期を言い当てるものではありません。
止水栓を閉めてから自分でできる作業と部品
TOTOの組み合わせ便器 タイプ1では、ダイヤフラム(機種による)・排水弁パッキン・給水フィルターが「お客様でメンテナンス可能」の欄にあります。
給水フィルターとは、止水栓などについている、水に混じったごみを止める網のこと。ダイヤフラムとは、ボールタップの中で給水を開け閉めするゴムの部品です。
ナットは少しずつ締め、締めすぎて内側のパッキンを傷めないようにします。部品は品番で合うものを選び、締め直しても替えても止まらなければ業者へ切り替えましょう。
密結パッキンの交換、便器の脱着、温水洗浄便座の内部は業者に任せる
タンクを外す密結パッキンの交換や、便器を外す床まわりの修理は、業者に任せます。外した部品を戻すとき、給水や排水のつなぎ目から新しく水が漏れることがあるためです。
温水洗浄便座は、内部の修理ならメーカーの修理窓口へ、本体ごと替えるなら設置・交換を受けている業者へ頼みます。当社のトイレの対応サービスにも、ウォシュレットの設置・交換が入っています。
トイレの水漏れ修理は当社の作業料金4,400円(税込)からで、部品交換など作業が加わる分は作業前の見積もりで分かる
当社のトイレの水漏れ修理は作業料金4,400円(税込)からで、部品交換など作業が加わる分は、作業前の見積もりで金額が分かります。4,400円は作業料金の下限で、修理の総額を示す金額ではありません。作業前に必ず見積もりを提示し、納得いただいてから作業を始めます。
金額は、ナットの締め直しで済むか、部品を替えるか、タンクや便器を外すかで変わります。たとえばナットを締め直しても給水管のつなぎ目から漏れ続けるなら、パッキンの交換です。その分の金額を、作業前の見積もりで確かめます。
業者には電話の段階で次の4つを聞いておくと、見積もりを比べやすくなります。
- 出張費がかかるか
- 点検料がかかるか
- 夜間や早朝に割増があるか
- 見積もりのあとで断ったときに費用がかかるか
どこから漏れているか分からなくても、水道110番なら点検と見積もりは0円で、直し方と料金を聞いてから決められる
漏れている場所が分からないまま業者を呼ぶなら、2つを確かめて選びます。点検と見積もりの段階で費用がかかるかと、作業の前に金額を示してもらえるかです。場所が分からないうちは、点検してもらうまで、作業の中身も金額も決まらないからです。
ご自身で見られるのは、濡れている場所までですよね。どの部品をどう直すか、いくらかかるかは自分では決めきれないので、それを作業前に聞ける点検が要るんです。
当社は出張・点検・見積もりを0円で行い、点検で確かめた直し方と料金を作業前にお伝えしています。漏れている場所が分からない段階のお電話でも、了承をいただいてから作業に入る流れは同じです。トイレの水漏れも、当社はトイレの対応サービスとして受け付けています。受付は24時間365日です。夜に気づいても、まず電話で状況を伝えられます。
床やタンクのまわりが濡れているのに、6か所のどこから漏れているか自分では確かめきれない方に向いています。夜に気づいて、朝まで待つか迷っている方にも合います。給水管のナットを締め直して漏れが止まったなら、業者を呼ばずに様子を見てかまいません。
トイレの水漏れについてよくある質問
トイレの水漏れで増えた水道代はどう計算する?
増えた水道代は、検針票の使用水量の増加分に、お住まいの市町の水道と下水道の単価を掛けて計算します。便器の中へ流れ続ける水漏れは、止めるまでの日数の分だけ増えていきます。宇都宮市上下水道局は、宅地内の漏水を修理したとき、漏れた場所によって水道料金の一部を減らしています(漏水減免)。ただ、減額の対象にならない場合として「蛇口、トイレ等漏水の事実が容易に確認できる場合」を挙げています。目で見えるトイレの漏れは、この減額されない側に入るんです。早く止めるほど、増える水道代を抑えられます。単価を当てはめた計算の例は、止まらないまま置いたときに増える水道代で確かめられます。
トイレの水漏れは自分で直せる?
止水栓を閉めてナットを締め直すだけで止まる水漏れなら、自分で直せます。直したあとは止水栓を開け、乾いた紙をつなぎ目に当てて、にじみが止まったかを確かめましょう。紙がまた濡れるなら、部品の交換やタンクを外す修理が必要なサインなので、業者に切り替えます。
止水栓を閉めてもトイレは使える?
使えます。止水栓を閉めるとタンクに水が入らなくなるので、断水のときと同じようにバケツの水で流します。TOTOの断水時の案内では、バケツ1杯分(6〜8L程度)の水を一気に流し込み、さらに静かに3〜4Lを流す方法を紹介しています。タンクに直接水を入れるのは避けてください。便器と床の間から漏れているときは、流した水がそこから漏れ出すので、修理までは使わないでください。
トイレの水漏れを水道110番に点検してもらうだけでも、費用はかからない?
かかりません。当社は、点検のあとでキャンセルされた場合も費用をいただいていません。見積もりの内容に納得いただけないときのキャンセル料も無料です。お電話では、濡れている場所と、流したときだけ濡れるのか使っていなくても濡れるのかを伝えていただくと、伺う前に状況をつかめます。
まとめ|トイレの水漏れは止水栓を閉めてから濡れている場所を確かめる
トイレの水漏れは、止水栓を閉めてから濡れている6か所を確かめれば、原因の部品と、自分で直すか業者に頼むかが分かります。ナットの締め直しと、メーカーがお客様で交換できる部品までは自分で直せます。タンクや便器を外す作業と温水洗浄便座の内部は、業者やメーカーに任せましょう。濡れている場所の表で自分の家の行を見つけてから、手を動かすのが近道です。トイレ以外も含めて家のどこから漏れているか分からないときは、トイレ以外も含めた水漏れの原因の全体像から場所を絞り込めます。
水道110番は栃木県内全域に対応しています。県内のご自宅で、トイレのどこから漏れているかを確かめきれない方に向いています。



