水道110番です。
「トイレの止水栓って、どこにあるの?」
「止水栓を回そうとしたら、固くて動かない…」
止水栓でお困りの方は、このような疑問やお悩みをお持ちではないでしょうか。トイレの止水栓は便器の後ろか横の給水管の付け根にあり、マイナスドライバーか手で右に回すと閉まります。固くて回らないときは、無理に回さず家全体の元栓で止めます。開け戻す回数や、キッチン・浴室の止水栓の場所もあわせて確かめましょう。
トイレの止水栓はどこにある?便器の後ろか横で、床か壁から出ている給水管の付け根

トイレの止水栓は、便器の後ろか横で、床か壁から出ている給水管の付け根にあり、マイナスドライバーか手で右に回すと閉まります。止水栓とは、トイレのタンクや便器へ送る水だけを止めるバルブのことです。閉めても、キッチンや洗面台の水は使えるんです。
タンクのあるトイレは便器の後ろか横、タンクのないトイレは便器横のパネルの中
タンクのあるトイレでは、タンクにつながる給水管が床か壁から出てすぐの所に止水栓があります。TOTO「止水栓の閉め方と調整方法」も、止水栓は「床及び壁の仕上げ面付近(給水管接続口付近)」にあると案内しています。⇒ 目印は、床や壁から管が出てくる根元です。
温水洗浄便座が付いているトイレは、便座へ水を送る分かれ道にも小さな栓があるんです。TOTOは同じページで、ウォシュレット用の止水栓と間違えないよう注意しています。閉める栓は、タンクにつながる管の根元にあるほうです。
タンクのないトイレ(TOTOのネオレスト系など)は、止水栓が便器の横のパネルの中に収められています。パネルとは、便器の側面を覆うカバーのことです。TOTOの図では、パネルを手前に引いて外すと止水栓が見えます。どこを探しても見当たらないときは、家全体の元栓で水を止めます。
止水栓とは?トイレだけの水を止める栓で、家全体を止める元栓とは別のもの
止水栓はトイレや蛇口など器具ごとの水だけを止める栓で、家全体の水を止める元栓とは別のものです。TOTO「水栓の予備知識」によると、止水栓には故障したときに水を止める役割と、水の勢いを調節する役割があります。
元栓とは、水道メーターの近くにある、家全体の水を止める栓のことです。TOTOの洗面化粧台の案内も、元栓で止めると「すべての水が止まってしまい、たいへん不便です」としています。⇒ トイレだけ直したいときは、まず止水栓を閉めます。
| 栓 | 止まる範囲 | 場所 | 呼び方の例 | 閉める場面 |
| 止水栓 | その器具だけ | トイレは便器の後ろか横、蛇口はシンクやカウンターの下など | 止水栓、器具止水栓 | トイレや蛇口の部品を直すとき、その器具から漏れているとき |
| 元栓 | 家全体 | 水道メーターの近く | 元栓、丙止水栓(自治体の案内) | 止水栓が無い・見つからない・回らないとき、大量の水が出ているとき |
データ出典: TOTO「水栓の予備知識」(前掲)・足利市上下水道「よくある質問と答え」
気をつけたいのが、「止水栓」という呼び方です。足利市上下水道は、水が止まらないときに「メーターボックス内の丙止水栓で水を止めてください」と案内しています。家全体を止めるメーターの横の栓も、止水栓と呼ばれることがあるんですね。「止水栓を閉めて」と言われたら、トイレの栓か、メーターの横の栓かを確かめてから回しましょう。
トイレの止水栓の種類と閉め方は?溝ならマイナスドライバー、ハンドルなら手で右に回す

止水栓は、溝のある形ならマイナスドライバー、ハンドルの付いた形なら手で、右(時計回り)に回して閉めます。右へ止まるまで回して閉め、止まったらそれ以上は力を入れません。回しながら何回転したかを数えておけば、開けるときも同じ回数戻すだけです。
| 止水栓の種類(頭の形) | 見分け方 | 使う道具 | 閉める向き | 気をつけること |
| 溝がひとつの形(フィルターなし) | 頭にマイナスの溝が1本 | マイナスドライバー(付属の開閉工具がある機種も) | 右 | 溝の幅に合うドライバーを使う |
| 溝の外側にふたがある形(フィルター付き) | 頭が二重で、外側が大きなふた | 付属の開閉工具かマイナスドライバー | 右 | 内側の溝だけを回す(外側はフィルターのふた) |
| ハンドルの付いた形 | 三角などの取っ手が付いている | 手 | 右 | 手で回らなければ、工具を当てずに元栓へ |
| パネルの中の手閉め止水栓(タンクのないトイレ) | ネオレスト系などの便器の横のパネルの中にある | 手 | 右 | パネルを手前に引いて外してから回し、閉めたら洗浄ボタンで確かめる |
データ出典: TOTO「止水栓の閉め方と調整方法」(図の注記を含む)と、TOTOのキッチン・洗面・浴室の止水栓の案内をもとに当社が整理
自分の家の止水栓がどの行に当たるかは、頭の形を見て選んでください。ほかのページで見かける「外ネジ式」「内ネジ式」という呼び名より、頭に溝があるかハンドルがあるかで使う道具が決まります。
溝のある止水栓はマイナスドライバーで回す(フィルター付きは内側の溝だけ)
溝のある止水栓は、マイナスドライバーか開閉工具を溝に差し込み、右へ回して閉めます。開閉工具とは、止水栓の溝に合わせて作られた付属の回し具のことです。
給水フィルターとは、水道水に混じったごみや砂を取り除く網目状の部品のこと。TOTO「タンクの水たまりが遅い」によると、止水栓そのものにフィルターが付いたタイプもあるんです。このタイプは外側がフィルターのふたで、TOTOは止水栓の閉め方の図で「内側の溝だけを回すこと」と注意しています。
たとえば止水栓の頭に溝が二重に見えるなら、外側はフィルターのふたです。内側の溝にドライバーを差してから回しましょう。硬貨などでは回さず、メーカーが指定するドライバーか開閉工具を使ってください。
ハンドルの付いた止水栓は手で回す(タンクのないトイレもパネルの中で手で閉める)
三角などのハンドルが付いた止水栓は、手で右へ回して閉めます。TOTOも、三角ハンドル式の止水栓はハンドルを回して調節すると案内しています。
タンクのないトイレ(ネオレスト系など)は、便器の横のパネルを手前に引いて外すと、手で閉めるタイプの止水栓があります。こちらも右へ回せば閉まります。手で回らないときは、工具を当てずに元栓へ切り替えましょう。
閉めたらレバーを回して、タンクに水が入らないことを確かめる
閉めるときに数えた回転数は、メモしておくと開け戻すときに迷いません。閉めたあとは、タンクのあるトイレなら洗浄レバーを回します。タンクに水が入らなければ、閉められた証拠です。タンクのないトイレは、便器洗浄ボタンを押して同じように確かめます。
水漏れがきっかけで止水栓を閉めたなら、水が止まっているうちにトイレのどこから漏れているかの見分けで、濡れている場所を確かめておくと安心です。
築10年以上の家は、止水栓に加えて家全体の元栓も閉めます。TOTOは、万一の漏水を防ぐため元栓も閉めるよう勧め、特に「築10年以上経過している」場合は配管の老朽化が考えられるとしています。
止水栓の開け方は?閉めた回数だけ左に戻し、タンクの水位で合わせる
止水栓を開けるときは左に回し、閉めるときに数えた回数だけ戻せば、元の開き具合に戻せます。回数が分からないときや開けすぎが心配なときは、タンクの水位を見て合わせれば大丈夫です。
閉めるときに数えた回数だけ左へ戻せば、元の開き具合に戻せる
止水栓は水を止めるだけでなく、開き具合でタンクに入る水の勢いを調節しています。そのため、閉めるときに数えた回数だけ左へ戻すと、閉める前の勢いに戻しやすいんです。当社は、閉める前に回数を数え、開けるときに同じ回数だけ戻すやり方をお勧めしています。
たとえば閉めるときに右へ2回転半回したなら、開けるときも左へ2回転半戻します。ハンドル式でも同じです。タンクのないトイレはタンクの水位で合わせられないため、回数だけが戻す目安なんです。
開ける量は、浮き玉を押し下げた水面がオーバーフロー管を1cm以上越えない位置に合わせる
回数を数え忘れたときは、タンクの水位で開ける量を合わせます。まずタンクのふたを開け、ボールタップの浮き玉を手で下まで押し下げます。ボールタップとは、浮き玉の上下でタンクに水を入れたり止めたりする給水の部品です。
浮き玉を押し下げたまま止水栓を少しずつ開き、水面がオーバーフロー管より1cm以上上がらない程度で止めます(TOTOの調整の手順)。オーバーフロー管とは、タンクの中に立つ筒で、あふれそうな水を便器へ逃がす部品です。
手を離して水が止まったときは、タンクの内側の「WL」(水位線)の印の高さが正常です。印が無いタンクなら、オーバーフロー管の先端から2〜3cm下が正常な水位になります。たとえば押し下げている間は水面が管の上端から1cmを超えず、手を離して止まったときに上端の2〜3cm下にあれば、開け具合は合っています。
開けすぎると、ボールタップが故障して水が止まらなくなったとき、オーバーフロー管へ流れる量より入る量が多くなり、タンクの外へ水があふれることがあるんです。止水栓を閉めた理由がタンクの水が止まらないことなら、タンクの水が止まらないときの直し方でボールタップなどの部品の見方を確かめられます。
この合わせ方は、取扱説明書に水位調整の案内があるタンク付きのトイレで使えます。TOTOのピュアレスト・レスティカ・CSRシリーズ(タンクのふたの内側に樹脂カバーがあるタイプ)は、メーカーの案内で止水栓の調節が不要とされています。
キッチン・洗面台・風呂場・洗濯機の止水栓はどこ?場所と回し方の一覧

キッチンや洗面台の止水栓はシンクやカウンターの下、浴室の壁から出ている水栓は本体と壁の間の脚部にあります。水だけが出る蛇口(単水栓)には止水栓が付いていないので、蛇口を閉めても止まらなければ元栓で止めます。
| 器具 | 止水栓の場所 | 回し方 | 止水栓が無い・見つからないとき |
| トイレ(タンクあり) | 便器の後ろか横で、床か壁から出ている給水管の付け根 | マイナスドライバー・開閉工具・手で右へ | 元栓 |
| トイレ(タンクなし) | 便器の横のパネルの中 | パネルを外して手で右へ | 元栓 |
| キッチン・洗面台(カウンターに付いた蛇口) | シンクやカウンターの下の収納の中の給水管(水用と湯用の2つ) | マイナスドライバーか三角ハンドルを右へ | 元栓 |
| 浴室(壁から出ている水栓) | 水栓の本体と壁の間の脚部 | マイナスドライバーで右へ | 元栓 |
| 洗濯機用の蛇口(水だけが出るもの) | 付いていない | 蛇口のハンドルを閉める | 閉めても止まらなければ元栓 |
データ出典: TOTOの水栓の予備知識・キッチン・洗面・浴室の止水栓・洗面化粧台の案内をもとに当社が整理
キッチンや洗面台の下には水用と湯用の2つの止水栓があり、どちらから漏れているかはっきりしないときは、両方を閉めれば水も湯も止まります。
一部の2ハンドル混合栓(水と湯を別々のハンドルで出す蛇口)にも、止水栓が付いていないものがあるんです。その場合も元栓で止めましょう。
止水栓が固くて回らないときは?工具で無理に回さず、家全体の元栓で止める
固くて回らない止水栓は、工具で力をかけて回さず、家全体の元栓を閉めてトイレへの水を止めます。無理に回すと配管を壊し、漏れた水が建物に広がるおそれがあると、メーカーも注意しています。
古い止水栓は回りにくくなっていることがある
TOTOは、止水栓が固くて回らない場合は「無理をせずに」元栓で閉めるよう案内しています。築10年以上の家なら、配管の老朽化も考えられるとのことです。当社は、長く回していない止水栓ほど固くなっていることがあると見ています。⇒ 固いと感じた時点で、回す手を止めて元栓に切り替えましょう。
固い止水栓に工具で力をかけると、配管を壊して漏水が広がるおそれがある
固い止水栓に対して、やってはいけないのは次の2つです。
- プライヤーなどの工具で力をかけて回す
- 止水栓や給水管を揺すって動かそうとする
TOTOは「無理に回そうとすると、配管を破壊し、漏水による建物への拡大被害が発生する可能性があります」と案内しています。固い止水栓には、工具で力をかけて回さないでください。溝が浅いのにドライバーを強く押し込んで回すのも、力をかける点では同じです。
元栓は戸建てなら敷地の地面、集合住宅なら玄関横のパイプシャフトの中
元栓は水道メーターの近くにあり、戸建てなら敷地の地面、集合住宅なら玄関横のパイプシャフトの中にあります。パイプシャフトとは、配管や水道メーターをまとめて収めた扉付きの区画のことです。場所や形は建物で違いますが、TOTOの案内では「いずれも右に回すと閉まります」。戸建て・マンション・賃貸ごとの探し方は、家全体の元栓と水道メーターの場所で確かめられます。
元栓も、古いものは回りにくいことがあるんです。足利市上下水道は前掲のページで、古い栓は「無理にまわさないでください(故障の原因となります)」と案内しています。元栓も回らなければ、無理をせず業者に頼みましょう。
大量の水が出ていて手に負えないときも、まず元栓を閉めます(TOTOの案内)。たとえば夜に止水栓が固くて回らず、元栓の場所も分からない場合。戸建てなら敷地の地面にあるふたを、集合住宅なら玄関横の扉を開けて探し、それでも見つからなければ電話で相談してください。
元栓も閉められない・閉めても止まらないときは業者に頼む
止水栓が固く、元栓も閉められないときは、販売店や工事店に依頼するようTOTOは案内しています。水を止められたあとも、TOTOは「すぐにお近くの水道工事店をお呼びください」としています。元栓を閉めても水が止まらない、または止水栓より手前の水道管から漏れているなら、水道管から漏れているときの応急処置を確かめてください。賃貸住宅の場合は、業者を呼ぶ前に管理会社や大家さんへ連絡しましょう。
元栓も見つからないときは、水道110番に電話すれば到着までの応急処置を聞ける
止水栓が固くて回らないときに業者を選ぶなら、次の3点を確かめます。
- 業者が着くまでにできることを、電話の時点で教えてもらえるか:待つ間は、自分でできることで水を止めるしかないため
- 夜や休日でも電話がつながるか:夜に気づいても、朝まで待たずに相談できるため
- 夜中に呼んでも料金が変わらないか:時間帯の割増を気にせずに呼べるため
ご自身では、元栓を探して閉めるところまでしかできません。元栓も閉められなければ、メーカーも工事店などへの依頼を案内しています。元栓が見つからない、または元栓も固いままだと、業者が着くまで水が出たままです。
当社は、お電話をいただいた時点で、到着までの間に自分でできる応急処置をお伝えしています。止水栓が回らない、元栓が見つからない段階のお電話でも、状況を伺ってお伝えします。深夜・早朝も料金は24時間一律で、当社はお電話を24時間365日受け付けています。
止水栓が固くて回らず、元栓の場所も分からない方や、夜に止水栓が動かなくなって朝まで待つか迷っている方に向いています。止水栓を閉めて水が止まっているなら、急がずに日中、部品の直し方を確かめてから決められます。
トイレの止水栓についてよくある質問
トイレの止水栓のまわりから水が漏れているときは?
止水栓を閉めても漏れが続くなら、家全体の元栓を閉めて水を止めましょう。止水栓とタンクをつなぐ部分のナットのまわりが濡れているときは、止水栓とタンクの接続部の水漏れでパッキン交換までの手順を確かめられます。水漏れしている、いつも製品に水滴がついている場合、TOTOの案内は修理依頼か買い替えです。
トイレの止水栓が壊れたらどうすればいい?
まず家全体の元栓で水を止めます。家の中の止水栓は、水道メーターより家側の設備です。宇都宮市上下水道局は、水道メーターから宅地内の漏水修理は工事費がお客様の負担になり、指定給水装置工事事業者へ直接連絡するよう案内しています。指定給水装置工事事業者とは、市が給水装置の工事を任せる先として指定した工事店(水道局指定工事店)のことです。
回らない止水栓に潤滑剤を吹き付けて回してもいい?
当社は、潤滑剤で回せるようにするより先に、元栓で水を止めることをお勧めしています。潤滑剤を使っても、固い止水栓に力をかけて回す点は同じです。TOTOも、無理に回すと配管を壊すおそれがあると案内しているんです。
止水栓が回らないとき、水道110番に電話すると到着までの時間を教えてもらえる?
はい、教えてもらえます。状況をそのまま伝えていただければ、専門オペレーターがその場で最短の到着時間をお伝えします。止水栓が回らない、元栓が見つからないなど、今の様子をお話しください。
まとめ|トイレの止水栓は右に回して閉め、回らなければ元栓で止める
トイレの止水栓は便器の後ろか横の給水管の付け根にあり、頭の形に合う道具で右に回して閉め、開けるときは数えた回数だけ左へ戻します。固くて回らなければ工具で力をかけずに家全体の元栓で止め、元栓も閉められないときは業者に頼みます。水が漏れていない今のうちに、自分の家の止水栓の頭の形と元栓の場所を確かめておきましょう。
水道110番の対応エリアは栃木県内全域です。県内で止水栓が回らず、元栓でも水を止められない方に向いています。



